築数十年となるお宅のリフォームです。リビングとダイニングキッチンとの間の壁を取り除いて1つの部屋とし、同時に段差解消を行いました。梁を現しにすることにより天井を可能な限り高くすることができ、広々とした開放的な空間となりました。また、梁を現しにすることで無垢のフローリングやドア、キッチンなどと一体感が生まれました。
　LDK にはできるだけ光を取り入れられるよう外部に面して開口部を多く設けました。キッチンの上部の屋根には天窓を設け、更に明るさをもたらすことができました。アルミ樹脂複合サッシとペアガラスにより断熱性も高めました。
　バスルームや洗面所、トイレも改修。元々の広さを活かし、使いやすい空間に生まれ変わりました。
　内装の壁の仕上げは、一般的なクロスではなく、「アレスシックイ」という塗料を使用。「アレスシックイ」は漆喰を塗料化にし、漆喰本来の風合いを損なうことなく高度な左官技術を要せず施工できる塗料です。クロス仕上げより工事費は上がりますが、自然素材のため、アレルギーなどと無縁な健康的な生活を送れます。
　また、お施主様のアイデアで玄関とリビングの間の壁には「組子欄間」を設置。玄関、リビング両側のアクセントとなると同時に、リビング側の明るさを東側の玄関にももたらすことができました。